お家で楽しく仕事ができてますか?

「お家のの幸福度」現在地のチェックしましょう

「家の中で、暮らしを楽しんでいますか?」  
                      
これは、私が30年にわたって講演活動をする中で、いつも最初に問いかける質問です。
あなたは、現在いかがでしょうか? 
 
最近、自宅の一角をワーキングスペースにして個人事業や副業を始めた方、
趣味のお教室を開いている、開きたいという方、リモートワークを始めた会社員の方など、
家を仕事場にする人が増えています。

快適に仕事ができる環境や仕組みをあれこれ考える前に、
改めて自分自身に問いかけてみてください。

家の中での暮らしを楽しんでいるか、楽しめていないか。
実はこれが人生の幸福度を左右する大きな「分かれ道」になるのです。



「暮らしを楽しむ」。
そして、そこに仕事も取り入れてもっと楽しむ。
それが最高に幸せな生き方だと私は考えています。


これまでの暮らしを振り返ってみたとき、あなたにとって家はどんな存在でしたか? 
仕事が忙しい、または外に楽しみがたくさんあって、ただ寝るだけの場所? 
それとも、癒やされ、パワーをもらえる場所でしょうか?
家で過ごす時間はどうでしょう。のんびりくつろげていますか? 
それとも、なんだか落ち着かなくて、居心地が悪い?
 
今のあなたの状態はどうなのでしょうか? 
次のAからCの項目にチェック・マークをつけて、
それぞれの合計数から棒グラフを作成して確認してみましょう。



この棒グラフがどれだけ塗りつぶされましたか? 
実は、これはストレスチェックなのです。

チェック・マークをつけた項目の数が多い、
すなわち、棒グラフを塗りつぶした量が多い人ほど、
現在の暮らしにストレスや苦痛を感じていることになります。
 
塗りつぶしが多かった人でも大丈夫です。
この本を読んで実践されることによって、確実にストレスは軽減され、
楽しく「お家で仕事」する暮らしが実現されます。

 
望む暮らしができないのは、旦那さんや家族のせい?

 
では、改めてお聞きします。
「家で暮らしを楽しんでいますか?」


講演会でこの質問をすると、いまでも7割の方の答えはノーです。
そして、「できない理由」を熱く語ってくださいます。

目や鼻の穴を大きくして、ものすごい勢いで「旦那のせいで!」と、
まるで旦那さんが悪人で邪魔しているかのように言われる方も(笑)。
 
「忙しい」「子どもがいるから」「親の介護をしている」
「夫がいい顔をしない」と家族のことに始まり、家が「汚い」「狭い」「古い」「お金がない」「田舎に住んでいる」など、住まいの環境や立地、経済的なことまで、一気に30個以上言ってくる方も少なくありません。

挙げ句の果てには、「チョコが好きだから」「中年太りしてきたから」など、
それ関係ないでしょ!?と思うようなことまでが理由になったりします(笑)。

「暮らしを楽しむ」とは、そもそもどういうことだと思いますか? 
人によって「楽しい」「心地よい」と感じる感覚はさまざまだと思いますが、
大きく捉えるとこんな環境が整っている状態なのではないでしょうか。

・美味しい料理を食べる
・ゆっくり気持ちよく快眠できる
・片付いて衛生的な室内環境
・光も風も入って、自然の空気が流れている
・家族のコミュニケーションが自然にとれる
・自分の「したいこと」のための時間がちゃんと取れる
・いつも笑顔でいられる

とはいえ、一人で生活しているわけではありません。家族との関わりや、
連動する住まい環境などにより、これらのバランスが崩れてしまい、
ストレスが生まれ、暮らしが楽しめない状態になってしまうのです。


狭くても、古くても、賃貸でも楽しめる


暮らしを楽しめないのは、家が狭い、小さい、汚い、古い、賃貸だから…。
できない理由は探せばたくさん出てきますが、本当にそうなのでしょうか? 

私は、結婚当初は築30年の小さな賃貸マンションに住んでいました。

狭い空間だからこそ、夫婦お互いの持ち物をチェックして、収納家具を
オリジナルでデザインしました。

休日には家族や友人を呼んでリビング・ダイニングでパーティーを
開くなど、賃貸でもできる暮らしの楽しみ方の提案もしていました。

「そんなの家づくりやインテリアの専門家だからでしょ」と思われるかもしれませんが、
そうではありません。大学で講師を務めていた頃、「暮らしを楽しむ」という考えを講義で
聞いた学生が、ワンルームのアパートですぐに実践してくれました。


◆友人を呼んでパーティーがしたい。狭い部屋で、どんなおもてなしならできるか?
→ 鍋ならできるかもしれない! 
◆お客さんの分の食器はどうしよう?
 → かわいい紙皿を用意しよう。
◆人が集まるから、もっと部屋を広く使えるようにできないか。邪魔なものは何?
→ 使っていない物は処分してしまおう!


こんな具合に、自分の部屋とやりたいことを照らし合わせて発想を広げ工夫することで、
その学生はいつでも気軽にパーティーを開いて楽しむようになりました。
空間や物に対する視点、思考の習慣を変えることで、実はどんな環境でも快適になるし、
暮らしを楽しむこともできるのです。

住育視点を、

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この記事を書いた人

「住育の家」1級建築士

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