「住育」って何?

目次

あなたが願う幸せな暮らしと人生を住まいを通して実現させる「住育」

「住育」とは、社会や地域、家庭など、
幅広い角度から住まいと心のあり方を見つめ、
家族との触れあい、地域や自然とのつながりを大切にした
「幸せな暮らし」を実現する考え方のこと。

2000年に京都で生まれた「住育の家」とその考え方は、
テレビや新聞でも取り上げられ全国各地に広がっていきました。

家は住む人の生き方や暮らしに大きな影響を与えます。
なぜなら、住まい環境と住む人の心と暮らしは密接に関係しているからです。

家にいると気持ちが落ち込む
イライラして落ちつかない
家事がしづらい
子育てがうまくいかない
片付けが苦手で、部屋がすぐに散らかる
一人になれる場がない
家族とうまくコミュニケーションが取れない


日ごろ、こんなお悩みや不満を抱えているお母さんは多いと思います。
夫や子どものせいにしたり、自分を責めてみたり…、心は毎日モヤモヤ状態!
でも実はその原因は、住まい環境にあるかもしれません。

家の間取りや家具の配置、素材や色などを工夫することで
お母さんのストレスが軽減される
子どもが健やかに成長する
家族のコミュニケーションが自然に取れるようになる、など
住まい環境ひとつで心も体も健康になり、家族も仲良しになれる。
それが住育の考え方です。

お母さんが、そして家族が幸せになるために必要なことは、
実はとてもシンプルです。

自分を変えることでもなく
住まい環境への新しい視点を持つだけ。

その新しい視点が、
住育が大切にする10の視点「住育力」です。

住育が大切にする10の視点「住育力」が、住まいと暮らし、生き方を変える

あなたは、住まい環境の持つ力をどれだけ活用できていますか?
住育が大切にする10の視点「住育力」をチェックしてみましょう。

住まいは、

  • 1 心の安定(いやし)の場である
  • 2 人間形成の場である
  • 3 豊かな心を育てる場である
  • 4 よき家族関係を生み出す場である
  • 5 安全・快適の場である
  • 6 家族を健康にする場である
  • 7 暮らしを楽しむ場である
  • 8 家事・子育て、介護まで楽にできる場である
  • 9 健全な生活習慣を身につける場である
  • 10 自己実現の場である


自分の住まいを振り返ってみたとき、
「そうそう、そう思う!」と共感する視点はいくつありましたか?
いまの住まいで実現・実践できていることはいくつありましたか?

住育が考えるもっとも重要な住まいの役割は、「いやし」と「人づくり」です。
安全で快適に過ごせる住まいでの学びや体験、
家族や自然とのふれあいを通して
大人も子どもも、健やかな心と体をはぐくむことができます。
日々の暮らしを楽しむことで家族のきずなも強まり、
自分自身の人生がイキイキと輝き出します。

「住育力」を高めることで、住まいと暮らしの捉え方、心のあり方が変わります。

自ら「幸せな暮らし」を考え、実践する力を身につけるには、
この「住育力」が重要なのです。

「住育」はなぜ、どうやって生まれた?

「住育」の提唱者は、建築業界に40年以上身を置き、
「女性目線での家づくり」を実践してきた宇津崎光代。
 
長年、家づくりに関わる中で、
住まい環境と家族の暮らしが密接に関係していることに気がつきました。


自らの住まいと暮らしで、実験と検証を繰り返し、
それまでにはなかった家族とのコミュニケーションを大事にしながら
家事、子育て、介護が楽にできる「住育の家」の間取りと、
「住育」の考え方の基礎を築きました。


母・光代の背中を見て育ち、住宅設計の道に進んだのが、
当協会の設立者で名誉理事長の私 片山友見。

30数年前、家づくりの現場で出合った意外な事実に衝撃を受け、
「住む人の幸せな未来」を間取りに落とし込む「住育の家」づくり
に力を注いでいます。

家づくりの現場で出合った衝撃的な事実とは…、
新築・リフォームをして、家族が仲良く幸せになる人がいる一方で
逆に病気になったり、離婚して家族が崩壊していく人がいる、という現実です。
 

「その違いはどこにあるのか?」
そう思って以来、住まいづくりを手掛けたお客さまへの聞き取り、
そして自分自身の住まい環境や家庭、実体験を通して原因の究明、
調査・研究を重ねていきました。

その結果、分かったこと。
マイホームを手に入れて幸せになる人と、不幸になる人の違いは
家づくりの目的=ゴールの違いでした。

建てた家での「幸せな暮らし」がゴールなのか、
「家を建てること」そのものがゴールなのか。
その違いが幸せか否かの差につながっていたのです。

さらに、住む人も造り手も、
多くの人が、自分の家での暮らしを楽しめていないことにも気がつきました。

そこで、家族全員で実現したい暮らしのあり方を書き込む「夢マップ」や
過去の間取りと両親との関係から、環境トラウマを整理する「住育発掘シート」など
自分自身と家族、住まいの関わりを掘り下げるツールを数多く開発。


これらのツールを生かして、
◎「住む人の幸せな未来」を間取りに落とし込む「住育の家」づくり
◎「住育」の視点を学び、暮らしをもっと楽しく、より良くするセミナー
などを行っています。

「住育」を実践した人たちからは、

不登校だった子が学校に行けるようになりました
嫁姑の仲が良くなりました
子どもがお手伝いをするようになりました
夫婦の危機を乗り越え、仲良くなりました
子どもを授かりました、など
「悩みや不満が改善された」「夢が叶った」という、
うれしい声が数多く寄せられています。

そんなうれしい声が力となり、
もっとより良い家づくりを、家族仲良しの幸せな暮らしを増やしたいと
探求を続け「住育」は確立されました。

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この記事を書いた人

一社)日本住育協会 名誉理事長
(コミュニケーション講師/ビジネスコンサルタント)
コミュニケーションの課題解決には「自分自身・人・環境」との3つの対話が大切だとする「3Cコミュニケーション」を開発。コミュニケーションを円滑にし、夢や目標もかなえる「夢マップ」を使った講座は大人から子どもまで好評を博す。

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