加納義久プロフィール

「住育の家」の素晴らしさを学識経験者の視点からわかりやすく伝える伝道師

一般社団法人日本住育協会 副理事長
副理事長 加納義久 氏(83歳)(通称 かのちゃん)

一級建築士事務所加納住環境研究所長 / 元京都光華女子大学短期大学部教授

住宅産業の黎明期に優れた量産化住宅を夢見て、松下の住宅部門に入社。
さまざまな構法開発からスタートされ、次いでデザインと機能性をテーマに多くの住宅シリーズを開発。住宅団地丸ごとの街づくり計画を担当後、松下幸之助氏の「家づくり、街づくりこそが救国の仕事」という想いを実現すべく「住まいは人間形成の場」を目標に「くらし文化研究所」を設立し研究・設計・教育活動を行われる。その後、京都光華女子大学教授を経て一級建築士事務所所長。

著書に「家族で考える住まいのプランニング」「第二の人生と住まいのプランニング」「展示場&ショールーム上手な活用ガイド」「住まいづくりサポートブック」(いずれもPHP研究所刊)など。

2011年〜現在

松下幸之助氏と共に時代を生きられ、功績を上げてこられた加納先生は、2011年に内閣府認証NPO法人主催「住育コミュ二ティ・イン・京都」に初めて参加。感動し「住育を広める活動に命を捧げたい」と日本・全国「住育の家」に暮らすお客様をを調査しデーター化、現在は「住育の家」優良工務店の研修でご活躍。
モンゴル国へは、4回 理事長に同行し「住育の家」の素晴らしさをわかりやすく伝えて下さいました。
住育の大切さを訴え、宇津崎光代理事長と、Facebookライブや、YouTubeでも配信中!!

副理事長ご挨拶

お知らせ

住育母ちゃんと、かのちゃんのfacebook Liveから、本出版のご依頼をいただき、現在出版にむけて執筆中

プライベート

福井県出身、血液B型、 趣味 水彩画、俳句、水泳、スキューバダイビングなど。
生涯青春で毎日をワクワク楽しんでいます。

ヒストリー

大学時代(福井大学建築学科)18歳  塾を友人と二人で開設経営
友人宅の2階全体を教室に英語と数学中心の学習塾を開き、常時50人以上の生徒で安定収入を得ました。
また、 机と椅子は一級建築士の父に家具屋に発注して作ってもらい、 塾生募集は7軒の風呂屋に募集ポスター貼りと中学校門でのチラシ配り(恩師の計らいによって学校で配布)、塾生募集に貸し切りバスで海水浴招待をしました。

松下の住宅事業開始の年に入社 22歳
人は家族とのふれあいによって育まれ、周囲の環境から感化されて性格が形づくられることから、住まいは人間にとって一番大切なものであり、「住まいは人間形成の道場」という、松下幸之助の想いに共感して新しい住宅造りに魅力を感じ入社しました。高度成長期で新卒はゼネコンか大手設計事務所指向の時代に珍しい選択でした。


自宅を建設  28歳独身
 大阪万博の建設用地に建っていた住宅の取り壊しの情報を得て、もったいない精神に加えて安く建てるチャンスと考え、友人を誘って4人で4軒の新築同然の取り壊し予定の住宅(松下のパネル式工業化住宅)を購入。同時にくずは近辺で4区画の住宅用地を購入。それぞれ希望の4軒の新築住宅を4軒分の住宅パネルの組み合わせで設計、丁寧に分解し、市価の半額ぐらいの価格で完成させ、完成後は長らく友人づきあいを続けました。

11年後、両親と同居のための住まいを近隣に新たな土地を購入し建築しました。 39歳
ツーバイフォーを工場でパネル化した工法です。
現在、築後44年ご近所はほとんどが建て替えをしてずいぶん環境が変わりましたが、我が家は屋根の葺き替えと壁の塗り替え以外は建築当初のままで、今も快適にくらし家族全員がこのまま住み続けたいと願っている愛着のある家です。

彰国社主催の建築論文・設計競技に参加希望者を募り一席入選  30歳
 建築界トップの出版社の主催「住環境における共同空間」コンペに部下を誘って、一席を獲得
私が誘った社内外の6名が休日と深夜、独身ゆえ気兼ねのいらない我が家に集まって、数ヶ月もの時間をかけて議論、設計提案、論文作成、ビジュアル提案の模型づくり、写真撮影を行ってようやく応募した作品です。締め切り間際には寝過ごして全員、会社を遅刻した笑えない話がありました。設計提案力を試し、アピールしたい若いエネルギーをこのような形で発散させたものです。

初めての街づくりプロジェクト(企画から完成までたった7ヶ月) 37歳
 住宅分譲地販売不振解消の新しい試みとして、「住まいと宅地計画で魅力的な街づくり」を目的に初めてのプロジェクトが会社側で企画され、そのプロジェクトリーダーを打診され、一考して決心。30区画の土地に3月中旬企画開始~7ヶ月で完売という困難なスケジュールでした。
社内外の必要なメンバー集めと資金は要求通り承認してもらいました。景観や安全のために造成済みの区画に小変更で歩道を追加したり、2区画、4区画をイメージ統一する工夫など、宅地と住宅プラン・デザイン案を作成し、2ヶ月後の5月には確認申請手続きに入り、7月基礎工事着工、8月クレーン作業で30軒を連続して組み立て、9月内・外装工事、10月初めに完成させました。工事職人は中部、近畿、中国地区の代理店から呼び寄せ、枚方の旅館を貸し切って、社内外のメンバーの全面的な協力のおかげで完成できました。
街開き式の当日は私の娘が生まれ、思い出深い日になっています。
後日松下幸之助の視察の際、「自分もこういう街であれば住んでみたい。こういう仕事こそ救国の仕事である。」とお褒めの言葉をいただき、以後パナタウン開発組織が発足しました。

業界初のくらし文化研究所設立、所長就任  44歳
家族のふれあい、自然とのふれあい、健康、人間形成を基本に、「家族の幸せを生む住まいづくり」の商品企画と個別設計力向上のため、女性モニター編成やくらし方研究など様々な活動を行いました。
商品開発では「リビング階段の家」「マルチワイドリビング」など家族空間を大切にした住まい
「風の道」、「呼吸の道」で健康と省エネを推進個別設計では「家族会議」「くらし文化スケッチで設計意図をわかりやすく伝える営業・設計体制づくり「EMという手造り模型作成システム」でお客様に自宅の外観模型をプレゼント
インテリアデザインでは「PISパナホームインテリアシステムで内装材・カーテンなどのサンプルとコーディネートの人材育成

京都光華女子大学短期大学部教授  66歳
定年退職後、羽衣学園短期大学部にて住居インテリア関係の非常勤講師、
一級建築士事務所主宰として設計活動、
工務店・住宅企業むけの住まい塾セミナー講師(6年間で300回)を行った後、
京都光華女子大学ライフデザイン学科教授として、住居学、インテリアデザイン、ユニバーサルデザイン、カラーコーデ
ィネート教育を行いました。
その間の主な著書 住まいのプランニング(PHP研究所)
住宅展示場とショールーム活用ガイド (PHP研究所)
住まいづくりサポートブック (PHP研究所)など

住育に共感し活動に参加  71歳
住育協会からの誘いで「住育コミュ二ティ・イン・京都2011に初めて参加。
住まいに関心を持ち集まった皆さんの中に加わり、生まれて初めて住育夢マップを体験し、住育の家を建てて楽しいくらしを実感している子育て中の方々、子供が立派に自立した後も夫婦二人の新たな生活を満足しておられるパネリストの声をまじかに聞くことができました。「住育の家づくりは、家を買うことではなく、家づくりで家族の未来を買うこと」です。
宇津崎理事長の半世紀かけた住育の哲学を一緒に日本中に伝える伝道師になり、住育のお母ちゃん目線に自分の60年を生かすよう住育活動を生涯の仕事として応援しようと決心しました。

そして、「幸せを生む住まい」で 「幸福度トップの日本と平和な世界」づくり 、を実現したいと願っています。


加納義久氏への講演・セミナー研修等のご依頼は、一般社団法人日本住育協会事務局までお問合せください。